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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第35章 それぞれの行く末



「私もエルヴィンのような
上官にはなれないし、
そもそもこの兵団はエルヴィンなしじゃ
成り立たない。
それ程エルヴィンは団員から
絶大な支持を受けているし、
エルヴィンもそれに応えるための努力を
一切怠らない。」

そう言ったハンジが
エルヴィンを見る視線は、
どこか悲し気にも見え、
凛は思わずハンジの袖を掴んだ。



「……凛も、調査に出なくたって
気付く時が来るよ。
“エルヴィン団長”の戦い方の意味が。」

ハンジはリヴァイから
何か聞いていたのかも知れない。

凛を諭すように頭をポンポンと叩いた。


「ハンジも分かるの?」

「そうだね。
でも、私もリヴァイと一緒。
エルヴィンほど不器用ではないかな。」


「……エルヴィン、不器用かな?」

「ははは、普段はそんなこと
全然ないけどね。
そこだけは不器用なんだよ。」

凛の訝しそうな一言に、
ハンジはケラケラと笑い、
団員に話をするエルヴィンの様子を
見つめていた。



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