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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第35章 それぞれの行く末



「取り敢えず、医者に診てもらおう?
私の素人目じゃ色々判断しかねるし。」

凛はそう言うと
モブリットに手を差し出す。


「……すみません。
何か棒でもあったら
支えにして歩くんですが……」

相変わらず細い声で話すモブリットに、
凛は思わず小さく吹き出す。


「……凛さん?」

「いや、モブリットも
同じことが言えるなぁと思って。」

凛はモブリットの腕を自分の肩にかけると、

「モブリットに頼られること、
迷惑だなんて全然思わないよ。
むしろ嬉しい。」

そう言ってゆっくり歩き始めた。

モブリットも凛に釣られ、
そっと歩き出す。


「モブリット、まだ私がここに来て
間もない時にそう言ってくれたでしょ?
私も同じ。
どんどん頼ってくれていいんだからね。」


凛の言葉を受け、
モブリットはその時のことを
鮮明に思い出した。



厚かましく差し出がましいことを
言ったにも関わらず、
それをすんなり受け入れ、
自分を頼ってくれた凛を、
そして、そんな凛に
色々仕出かそうとしてしまったことを。

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