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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第30章 女慣れした新たな仲間




「エルド、本当に大丈夫かな……?」

「心配ですか?」

「いや、私はバレても
叱られるだけだし良いんだけど、
これでエルドも同罪みたいになるのは
申し訳ないと言うか……」

歩きながら思わず本音を漏らす。


私だけが叱られるのならまだしも、
道案内してくれたエルドにまで
怒りの矛先が向かうのは頂けない。


「場所教えてくれたら行けると思うから、」

「多分分からないと思います。
この訓練場、広い上に結構複雑ですよ。」

それに、と付け足したエルドは
少し凛に顔を寄せる。

爽やかな香りがフッと鼻を掠めた。


「女性をエスコートするのは
嫌いじゃないんで。」


寧ろ好きな方です。
そう言って悪戯っぽく笑うエルドを見て、
自然と鼓動が速くなる。


それと同時に、リヴァイがエルドは班の中で
一番女の扱いが上手いと言っていたことを
思い出した。

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