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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第30章 女慣れした新たな仲間



「オルオ。
お前もグンタ待たせてるだろ。早く行けよ。」

「……そうだった。」

オルオは心底面倒そうな顔をしながら
グンタの元へ向かい、
その場に残されたのは
エルドと凛だけになった。



「凛さん。
ここに来るの、久しぶりですよね。」

「え?何で?」

二人きりになって開口一番、
予想外のことを言われ、
何故そのことを、と思い、咄嗟に聞き返す。


「いや、前来た時は団長と兵長に
すぐ追い出されていたので。よく覚えてます。」

エルドはそう言うと、
ペトラの向かった方を指さした。


「兵長の訓練している様子、
今ならすぐ見られますよ。」

「……エルドは私がここに来た目的、
分かってるの……?」

「はい。兵長からちょっと耳にしていたので。
いつか凛さんが
団長と兵長の訓練している様子を
見に来るだろうって。」




……それならきっとリヴァイは、
凛には自分の居場所を教えるな
と伝えていたのではないだろうか。



エルドは私が訝しげな顔をしていたのに
気付いたのだろう。


「大丈夫です。そっと陰から見るだけなら
バレないと思うんで。」

そう言って軽く私の肩を押した。

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