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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第151章 変わらぬ想い




「……私、ずっと…調査兵団に入団した時から、モブリットさんが好きでした……」


静まり返った部屋の空気に馴染んでしまうくらい、か細い声の告白に耳を疑う。

……が、すぐにあることを思い出した。



デリアと俺が会話をしている場面を見ていた凛に、

『相変わらずモテるね』

と、的外れな見解を暴露されたことがあった。


あの時はただの凛のヤキモチだと思ってニヤついてしまっていたが、あれは本当に凛の観察眼が的を射ていたのか……

凛には、女性関係に関して鈍いと何度も言われたことがあるが、本当にその通りだったのかも知れない。




「……モブリットさん……?」

「あ……ごめん。」


つい抱き着かれていることを忘れ、物思いに耽っていた。

凛のことを考え始めるとすぐこうなる。



「デリアの気持ちは分かったよ。ありがとう。
でも今恋人を作ろうとか、そんな考えはなくて」
「恋人じゃなくてもいいです!」


最近の告白の断りテンプレートを読み上げるより先に言葉を遮られ、また予想外の発言に思わずたじろぐ。



「その…恋人じゃなくても……
身体の関係だけ、とかでも良くて……
モブリットさんの近くにいられるなら、どんな形でも良いんです……!!」


抱き締められる力が強くなり、彼女の強固な意志を感じた。



……デリアはこんなことを言い出すような子だったのか。



さっきから予想外の展開が続きすぎて、頭が追いついていない。

しかも連日の寝不足もあって、冷静に思考する能力も欠けていた。

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