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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第151章 変わらぬ想い




久しぶりに女性を部屋に上げた気がする。



本棚を物色するデリアの背中を見ながら、

凛はデリアくらいの身長だったな……

と、不意にそんなことを考えてしまい、どう足掻いても彼女の思い出ばかりに囚われたがる自分の意識に呆れてしまう。





「モブリットさん……
多分、あの本なんですけど、ちょっと背が届かなくて。」

「あ、うん。取るよ。どれ?」


振り返ったデリアの困った表情を見て、すぐに彼女の横に並ぶ。



「あの、黄色い背表紙の本を……」


指定された本を手に取った瞬間、突然の横からの衝撃に、一瞬身体が固まった。



「……デリア?」

「す、すみません……こんなことするの、良くないって分かってるんですけど……」


視線を落とすと、至近距離にデリアの赤面した顔が目に留まる。

横から強く抱き着かれている状態のままで、一度ゆっくり呼吸をする。



「……うん。話を聞こうか。」


それだけ言ってデリアの肩を押すが、意外にも力強く抱き着かれているようで、一旦無理矢理押し離すのを止め、彼女が話し出すのを待った。


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