• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第120章 嫉妬の続き





「私は誰の考えも
全然わかってなかったってことか……」


凛は再び大きなため息を落とす。



モブリットの“予感”は、
まさにその通りだった。

突然強引な行動に出たリヴァイの本音は
きっとそれだ。



「凛に分からないのは無理ないよ。」


私のため息に反応してか、
私の指を握るモブリットの手に
力が入ったのが感じ取れる。




「……それに、
完全に俺の思い違いだったから。」

「どういうこと?」

「凛が俺のせいで
乱暴な真似をされるなんて嫌だ、
と思って後を追ったけど
俺が目にした二人の様子は違ってたから。」


「……それって、」

「俺が見たのは、完全に同意の上で
しているキスだったから。」


問う前に言われた言葉を聞いて、口を噤む。




「ごめん……それで、すごい妬いた。
今の状況からしたら当然のことなんだけどね。
俺以外にも凛はこんな表情を見せるのか
って思ったら、なんか堪らなくなって……」


「モブリット、本当にごめんなさい……」


これ以外、
もう何を言っていいのか分からないくらい
頭の中は反省や後悔や羞恥心でいっぱいだ。

自分がモブリットの立場だったら
どんな気持ちになるだろうか、
そう考えると
やりきれない気持ちになってしまう。



ため息を隠すように深呼吸を繰り返す。


明らかに私が悪いのに、
せめてモブリットに心配を掛けるのだけは
避けたい。

/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp