• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第115章 熱のせい





ベッドへ横にさせ、額に手を当てる。


……相当熱い。


いつからこの状態なんだろうか。

もし昨日からだったなら、
看病しようと思えばできたのに……


後悔の感情が渦巻きながら、
少し汗ばみ、乱れた前髪を横に分けた。



「結構熱ありそうだね。
ちゃんと水分摂ってる?」


「……あまり欲しくない……」

「欲しくなくても飲まないと。」


水差しからコップに水を注ぎ、
エルヴィンに差し出すが、
すぐに視線を逸らされる。



「……飲みたくなったら飲むよ。」

「ダメ。今飲んで。」


「今日は手厳しいな……」

「早く治したいんでしょ?言うこと聞いて。」


エルヴィンは少しだけ身体を起こすと、
渋々といった様子でコップを受け取るが、
それ以上行動が続かない。



「……水飲むのも気持ち悪い?」


「……いや、大丈夫。」


大丈夫、な顔ではない。

エルヴィンがコップを持つ手に、
自分の手を添え、
そのままコップの水を口に含んだ。



/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp