第1章 無効化の女の子
亜[それじゃあ私はもう自分の部屋に戻るから]
亜[じゃーな]
鳴[アルちゃん!]
私が帰ろうとしたらいきなり鳴海に呼び止められた。
亜[何だ?]
鳴[アルちゃんのアリスは怖くなんかないよ]
亜[!?]
鳴[ほら、さっき言ってたでしょ]
鳴[アルちゃんのアリスを中等部の皆が恐れてるって]
亜[ああ、その事か]
鳴[でもね、いくら中等部の皆と上手くいかなくっても君は一人なんかじゃないんだよ]
鳴[アルちゃんにはちゃんと友達がいる、初等部の皆や中等部の翼君に美咲ちゃん、それに僕もずっとアルちゃんの友達だよ(ハート)]
亜[鳴海···]
私は嬉しくなり涙を流した。
亜[うっく···ひっく··]
鳴[泣くほど嬉しいのかい?]
亜[ば···バカっ]
鳴[クスクス、ほらそんなに泣いたら可愛い顔がぐしゃぐしゃになるよー]
そう言って鳴海は私の涙を優しく拭いてくれた。
鳴[ちょっとはおちついた?]
亜[うむ···]
亜[鳴海···ありがとう]
鳴[どういたしまして(ハート)]
鳴[これからアルちゃんが寂しくなったらいつでも僕の所に来て良いよ]
亜[····っ///]
鳴[じゃあね(ハート)]
鳴海は教員部屋に帰って行った。
私も帰るか···