第1章 無効化の女の子
鳴[どうしていつもいつも無理して笑ってるんだ?]
鳴[でした(ハート)]
亜[····そんなこと言ったか?]
鳴[言ったよ!あの時はもうビックリしたなー]
亜[うーん、全然覚えていないな]
鳴[まあそこがアルちゃんらしいね(ハート)]
でも···こいつはその時どんなことを思ったのだろうか?
···聞くのは止めておこう
何か話長くなりそうだし···
鳴[だけどちょっとだけ嬉しかったなー]
亜[え?]
鳴[僕、教師になりたくてなった訳じゃないから昔は本当に辛かったんだー]
鳴[子供は嫌いなほうだったし]
亜[へ~]
それは意外だな
鳴[だけど教師になった以上、子供達の前で怖い顔は見せられないっと思って無理にでも常に笑うようにしてたんだけど···]
亜[私には気づかれたと言うことか]
鳴[そういうこと(ハート)]
鳴[だから僕の事を分かってくれてる人がいるって思うと嬉しかったんだよ]
亜[そ···そうか///]
鳴[うん](アルちゃんが照れてる?)
亜[何だよじろじろ見て]
鳴[何でもないよー(ハート)]クスクス
亜[???]
亜[あっそういえば鳴海]
鳴[ん?なに?]
亜[何でお前はなりたくもない教師の道を選んだんだ??]
鳴[···ある人に言われたんだ]
鳴[僕はここに残って、学園の生徒達を守って欲しいって]
亜[そう言われたからアリス学園の教師になったのか?]
鳴[そうだね]
亜[何故お前はそいつの言いなりになっているんだ!?]
鳴[僕ね···その人のことが大好きだったから、役にたちたいと思ったから此処に残ったんだー]
亜[鳴海はそれで辛く無いのか?]
鳴[そりゃあ昔は辛かったよ]
鳴[でも今は違う]
亜[?]
鳴[今は毎日がとても楽しいと思ってる]
鳴[初等部の皆と出会って、教師仲間でいろいろしたりして、こうしてアルちゃんと一緒にお喋りができることが凄く楽しいんだー(ハート)]
亜[そうか ····なら大丈夫だな]
私は鳴海の言葉に安心して少し微笑んだ。
鳴[うん!!]