第1章 無効化の女の子
鳴[あ···アルちゃん?急にどうしたの?]
亜[中等部の皆が私のことを恐れてるから···]
鳴[ああそれでうまくいってないんだ]
亜[·····うむ]
鳴[はあ~]
鳴海はため息をこぼした···
もしかして呆れちゃったか?
まったく私はダメな奴だ···今まで一度もこいつを喜ばした事がない。
少しだけ、ほんの少しだけで良いからこいつを笑顔にしたい。
いやいつも鳴海は笑ってるけど、私は素で笑ってる鳴海の方が好きだから···
でも今の私じゃそんなこと出来るわけがない。
ごめん···鳴海···
鳴[アルちゃん!!!!!!]
亜[はい~~っ!!!]
いきなり鳴海がデカイ声を出して私を呼ぶからビックリして変な声が出たぞ(恥)
てか何だよいきなり···
鳴[わ~変な声~(ハート)]
亜[なっお前がいきなりデカイ声を出すからだろ!!\\\]
鳴[だってアルちゃん何回呼んでも気ずいてくれなかったんだもん]
亜[それはっ···色々考え事してたからだ···]
鳴[へ~アルちゃんが考え事ね~]
鳴[こりゃあ珍しいこともあるもんだ(ハート)]
亜[お前は私をバカにしてるのか?]
鳴[は~いいつもバカにしてまーす]
亜[いい加減ぶっとばすぞ鳴海!](怒)
鳴[あっはは~冗談だよ(ハート)]
鳴海は本当にいつも笑ってる···
今だって私に笑顔を見せてる···
だけど鳴海は心から笑ってるのかそうでないのかが私には分からない···
なあ···今のお前は一体どっちだ?
鳴[いつも僕は素で笑ってるよ]
亜[え?]