第1章 無効化の女の子
私と鳴海は蜜柑を教室まで送り、一緒に廊下を歩いている。
亜[なあ鳴海···]
鳴[ん?]
亜[蜜柑、大丈夫なのか??]
亜[クラスメイトを見てドン引きしていたが]
鳴[あのこなら心配しなくても大丈夫だよ(ハート)]
ふ~ん
鳴[···そう言うアルちゃんは大丈夫なの?]
亜[何がだ?]
鳴[中等部の皆とは仲良くやってるのかなーって思って]
本当にこいつは····一番聞いてほしくないことを聞いてくるから嫌なんだよ···
亜[··········。]
鳴[アルちゃん?]
亜[私のアリスは····]ボソ
鳴[え?]
亜[私のアリスはそんなに危険なものなのか?]
鳴[!?]
鳴海は私の発言に驚いたのか、大きく目を見開いた。