第2章 介抱
「あーあ、こんなところで寝ちゃって…」
アレンは足元に転がってる神田をずるずると
引きずり、なんとかベッドに寝かせた。
(こうやって見ると、神田って、とっても…キレイ…)
普段は憎たらしく見える顔も、眠るときは安らかで
長いまつ毛、
お酒で赤くなった頬、
シワのない眉間、
艶やかな唇、
真っ直ぐ伸びた黒髪…
アレンは改めて見る、神田の寝顔に見とれた。
(もう少し、見ていたい)
素朴にそう思ったアレンは
神田のベッドの横に椅子を置き、
その耽美な顔を見つめた。
そして、しばらくしないうちに
睡魔に負けたアレンは頭をガクンと落とした。
神田の腹の上に。