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タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第7章 月の桂


幾松「皿は持ってきてよー」

『はいー!ありがとうございます!』

特別に外で食べる許可をもらい、二つの皿を持って外へ出る。

なるほどね。
ヅラが中に入りたがらないのは幾松さんに会わないためか。

『頑固だな…』

もう一度暖簾をくぐると外のベンチに腰掛けたヅラが私に手を振った。

桂「こっちだ」

その隣へ腰掛けて器と財布を渡す。

『はい。七味も借りてきましたよ』

桂「すまぬ。気が利くな」

器を手にとったヅラは手を合わせて挨拶をし
た。

桂「いただきます」

『いただきまーす』

ズルズルと二人で麺をすする。
因みに私は味噌ラーメン。

さっき会ったばっかりの人と肩を並べてご飯食べるってなんか不思議な感じ…

桂「そういえば」

あっという間に食べ終えたヅラが私に向き直った。
いや、早すぎだろ。

桂「俺のことは知っているようだが、貴様の名前は…」

あ、名乗るの忘れてた。

『小鳥遊さくらです!』

だいぶ遅れた自己紹介をすると

桂「そうか。さくら…良い名だな」

『!?』

な、なんじゃこりゃぁぁ!?
普段ならクサイ台詞なのにイケメンが言うと何か照れる!

『あ、ありがとうございます…』

そんな私の様子に気づくこともなくヅラは続けた。

桂「してさくら殿。昼間に銀時と一緒にいるところを見たのだが、万事屋に依頼でもしているのか?」

『ひほーはらはふぁふぁいて…』

桂「いや、食べ終わってからでいいのだが…」

あ、そうか。

私は残りのラーメンをかき込んで手を合わせた。

『昨日から住み込みで働いてるんです』

桂「そうか。銀時は元気か?」

銀時…

『…えぇ』

すっかり忘れていた名前に動揺する。
それを見ていたヅラはニヤリと笑った。

桂「さくら殿。銀時と喧嘩でもしたか?」
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