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終わりの日-黄昏-

第3章 鬼灯


ため息を吐き再びベッドに背をつけた瞬間最も重要な事を思い出し、勢い良く飛び上がって焦った。メイに怒られる。しかもカードキーないまま外に出たとしてワタシが居ないと入れないし

そう考えると血の気が一気に引いていく。

「すすすすすいません!ワタシ帰ります!連れが待ってるので!!!」

ベッドから飛ぶように跳ね退き地面に足を着くとフラリと縺れた間一髪で壁に手をつき身体を支えている。外の暗さがワタシに追い討ちをかけていた。

なのに、リーサはニコニコとしている。そりゃ他人だから関係ないだろうけどそんなに笑う必要はないのでは?
いやそんなことどうでもいい這いずってでも帰らなければ

「メイちゃんなら今多分食事中なんじゃないかしら?」

その一言を聞いた瞬間身体に力がぐっと入った。

「メイをなんで知ってるの?メイはどこ。」

低く唸るように言うと焦ったように彼女は弁解をはじめた
簡単にいうと
メイはメイの方でゴタゴタがあり強制的に連れてきてワタシは知っての通り発作でこっちへ連れて来られた。そしてメイは空腹のためご飯と。

「ほう、あいついい度胸だ。」

普通この場面じゃ病人の側にいなきゃだろ。それで泪の一つや二つながして読者を感動させなきゃという意思をもて意思を。

「ふふふっだから寝てていいよ?まだ点滴やってないから。点滴終わったら動いていいから、今日はもうここで過ごしてね?」

にっこり威圧的に言い放った彼女の顔には絶対安静の四文字が有無を言わさず書かれてありワタシはゆっくりベッドに潜り込んだ。

いがいと怖かった

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