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終わりの日-黄昏-

第3章 鬼灯


ふと目が覚めた、夢を見たわけでもない。真っ暗な世界から朝日の眩しい朝に変わっただけ。夢を見ないのは勿体無い気がするが妙に目が冴えた。

寝ぼけたまま壁にかけてある時計を見ると朝の8時くらい、それほど早く起きたというわけでもないらしく、廊下はざわめいている。

「…リーサ?」

名前を呼ぶと仕切りの前で誰かが動いた。リーサだろう。
「ショウちゃん起きた?」
優しい声の後仕切りが退かされリーサが顔をだした、ワタシの顔色をみて安心したように頷くと

「昨日からなにも食べてないでしょ?何かもってくるね?」

そういって部屋から出て行った。

そういえばたべてないな。自覚した途端獣の鳴き声のような腹音がなった、だれも居ないが恥ずかしくてたまらない。

1人で顔を赤らめ布団に顔を押し付けているとコンコンとドアがなり扉が開いた。

「リィ…、居ない。まじかよ、めんどくさい」

冷たく機械的な口調で1人の女性が入ってきた、顔立ちや表情は男の人みたいなのに声や仕草は女の人、とてもちぐはぐとした印象。

「あ、あの。」

「……だれ?」

警戒したように目を細めるその人、ワタシは自分の名前を教えリーサが今さっき出て行ったことを話した。

すると、その人は「そう、ありがとう。ウチはマリー。よろしく。後でまたくるって伝えて。」微かに笑み、そういって部屋を出た

そのあと帰ってきたリーサが嬉しそうにマリーについて説明してくれた
人見知りだそうで不機嫌も加算されああなったそうだ、ニコニコと話したりできるが基本無気力だそう。

いい人に変わりはない、目は綺麗だったし。

ワタシはお粥をお腹に詰めながら、リーサが楽しそうに話すのを見ていた。



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