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屋上コンサート

第2章 初会話



-昼休み-

やっと昼休みになった。

やっと彼女に会えると思うと
心臓がドキドキと高ぶった。

俺、そんなに会いたいのかよ…。

「じゃあ会ってくるわ。」

「おう、いってらー」

玲雄が俺に手を振ると他のやつらも
「ショック受けんなよー」と手を振ってくる。

俺が「どうかな(笑)」と言いながら手をあげる。

教室からでて3組に向かうまでは
1分もかからないけど長く感じた。

それまでそうとう緊張してたと思う。

ようやく…会えるんだ。

「ちょっと」

近くにいた女子に声をかける。

「あれ、隼人くん。どうしたの?」

「志藤彩音っている?」

俺が声をかけた女子の周りにいた女子たちが
俺をバッと一斉に見る。

「い、いるけど…」

「呼んでくんね?」

「わ、分かった。」

女子が歩いていく。

そんななか、コソコソと女子の話声が聞こえる。

『え、ちょっと待ってよ。もしかして隼人くんも?』

『嘘ーショック!!隼人くんも志藤さんのこと?』

『私…隼人のこと好きだったのに』

おいおい、丸聞こえだぞー。
てか俺のこと好きとか初耳なんですけどー。

俺がそんなことを考えていると…
俺の目の前に彼女がいた。

「なんか用?」
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