第1章 初恋
キーンコーンカーンコーン♪
隼人side
「やっべぇー遅刻したー!!」
「えーじゃあ出席とるぞー。相崎」
「はい」
「……神崎…神崎!!」
ガラッ
「はい!!」
しーん
俺が教室を開けて先生の問いかけに大声で答える。
それに対し…しーんとするクラス。
「神崎…お前の席はそこか?」
どっあはははは…
先生の一言でクラス中が笑いに包まれる。
俺はこういう時が好きなんだよなー。
「まぁ良いから。もう座れ。」
「うっす」
俺は先生に促されすぐに席に着く。
俺の名前は神崎隼人。
明徳学園の高校3年生だ!!
「隼人ー遅刻は厳禁だぞー(笑)」
隣の席から話しかけてくるのは俺の友達だ。
「しゃーねぇだろー姉ちゃんが昨日なかなか寝かせてくれなかったんだからよー」
「おまっ姉ちゃんとそんなことを!!」
「どんな勘違いしてんだよ!!アホか!!」
「冗談だろー(笑)」
俺の友達は冗談の度が過ぎる…。
と俺はいつも思う。
-休み時間-
休み時間のチャイムが鳴ると俺はいつも友達と話しをする。
たまにバスケとかサッカーとかするけどな!!
今話してるのは昨日あったテレビの話。
「嵐にしやがれだろー」
「いやいや。その前に35歳の高校生忘れてんぞ!!」
「米倉〇子めっちゃ綺麗だよなー」
「だよなー」
どこがだよ。
俺は女に興味がない。
いや、決して彼女がいらないとかそんなんじゃないけど…
欲しいかって聞かれたら欲しい。
でも、興味がでる女がいないんだよなー。
これを男子に言ったらお前ホモだろって言われた。
だからなんでそうなるんだよっていうな(笑)
「てか、いい加減隼人も恋しろよー」
「好きなやつができねぇんだよ」
「お前もったいねーな!結構モテるのに」
「モテねーよ」
とまぁこんな感じに1日一回は言われる。
そんなに彼女作ってほしいのかよ…。