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Sweet cooking

第1章 Sweet cooking


「んっ…」

目をごしごしとこすり、目をゆっくりと開く
そして壁に立てかけてある時計を見ると9時過ぎをさしていた

「もう9時か…」

ふと隣を見ると
少しへこんだ枕が置いてある

「ぬな…?」

隣の枕とシーツを触ればほぼ冷めきっている感触が手に伝わる
するとどこからかおいしい臭いがドンジュンの嗅覚を刺激する
ベットから降り、寝室のドアを開くとキッチンに人影がひとつ

「あ、ドンジュン。おはよ」
「ぬな…おはよ」
「今、朝ご飯作るからまっててね?」
「うん。ありがと」

さきはにこっと笑うと料理の続きを始める

「僕、なにか手伝うよ?」
「え、いいよー。座って待ってて??」
「うん…」

言われるがままに大人しく言う事を聞き
ソファーに腰をかけるドンジュン
ことことと包丁の食材を切る音、水道水の勢いよく流れる音
そしてキッチンに立つ愛おしいさきの姿をみて
理想の家族像を想像するドンジュン

「いたっ!」
「ぬな!?」

ガシャンという金属音にびくっと反応するドンジュン
そして心配になりキッチンに向かうと左手の人差し指を握るさきの姿

「どうしたの??大丈夫??」
「あはは…指切っちゃった…」

眉をへの字にさせてでも、ドンジュンに笑顔を向けるさき
その握られた指からは真っ赤な血がにじみ出てる。

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