【黒子のバスケ】人を外見で決めては絶対いけません!
第14章 これは運命なのだよ
「ま、待って待って緑間君。
私達初対面だよね?ど、どうして運命なの。」
「今日のラッキーアイテムはサクラソウ。
そして、サクラソウの咲いている場所に行けば運命の人に出会えるかもと言っていた。
だから、オレ達は運命なのだよ。」
混乱している私に対し、緑間君は冷静であった。
その小さい鉢植え、ラッキーアイテムとか言ってたサクラソウが咲いているんだね。藤色で綺麗……じゃなくて!!
ちょっと緑間君が言っている事が分からない。
なに?この人は占い信者なの?
「まあ、オレの好みは年上だが、運命ならば仕方ない。今日からお前はオレのものなのだよ。送ってやろう、ついて来い。」
手を掴まれてぐいっと引き寄せられる。
うわ、凄い大きい手。
まるで子供と大人みたい………違う違う。
「ちょ…っと、離してよ、この変人!!!」
パシッと掴まれていない方の手で緑間君の腕を叩く。
驚いたのか一瞬力が緩み、その隙を見て私は掴まれた腕を引いた。
「なぜ抵抗する。お前とオレは今後ずっと一緒にいる事になるのだよ。それに、オレは変人では無い。」
緑間君は至って真面目な顔で言い放つ。
ひ、ひええぇ。
本当、何、この人。
変な人に捕まっちゃったなあ。