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【黒子のバスケ】人を外見で決めては絶対いけません!

第13章 眼鏡と鷹



「ああ、緑間君と高尾君ですか。」




「よっ、黒子。」



どうやら知り合いらしい、眼鏡の長身の人と真ん中分けの男の人が私達に近寄ってきた。
この制服は…どこだったっけな……。



「オレら、秀徳通ってんの。よろしくね。
名前なんてーの?」


制服をまじまじと見ているのに気付いたのか、真ん中分けの男の子が話しかけてくる。
コミュ力高い系男子かな。この人友達多そうだなあ。


「高尾、名前は先に名乗るのが礼儀というものなのだよ。」

少し後ろにいた眼鏡の人が、くいっと包帯のついた指で眼鏡をあげる。
この3人の関係は、なんだろうか。
あまり接点はない気がするけど。


「はー、真ちゃんカタイカタイ!
オレ、高尾和成。秀徳1年。バスケ部に所属してまーす。黒子が女の子連れてるとか超珍しいじゃん?オレとも仲良くしてよ、あ、オレの事は和成って呼んで。」

グイグイくるな…。
私は気圧されつつも何とか自己紹介をする。


「了解、玉実ちゃんな!
あ、そーだ!オレの後ろにいるのが大親友の真ちゃん!緑間真太郎!こいつもバスケ部!」


「大親友では無いし、取って付けたような言い方をするな。」


「えー、あんま気にすんなよ〜」


3人はバスケ繋がりだったか。
確かに、眼鏡の…緑間君かな。身長大きいもんね。


「それで。」


談笑する2人の間に入るように、黒子君が会話を遮って話し始める。


「2人は何の用なんです。」


「怒んなよ〜、2人の邪魔したからって。でも気まずさが無くなって良かったろ?」

この人いつから見ていたのだろう。
先ほどの光景を思い出して、ほのかに顔が熱くなった。


「まあ、そんなのはどうでも良いのだよ。オレは運命の人に出会えたのだから。」



「え。」


緑間君は私の手を握ると、腕に抱えていた花を私に寄越した。
黒子君も驚き過ぎて、口が開いている。
高尾君は大爆笑。




一体、どういう事なの。











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