第11章 目の前のことが知りたいの(R18)
終わった後、ベッドでゴロゴロしてむにゃむにゃ甘えるの気持ちいい。
彼の裸にくっついてるだけで最高に幸せ。
何も話さなくても、全然退屈じゃない。
私は彼の胸の上に頭を乗せてまどろむ。
ぐぅ…
えっ
「紘夢、お腹鳴った?」
「あ…聞こえた?」
彼が笑う。私もおかしくて笑う。
「マック行こうか。わたしも運動したらお腹減った」
「えっ運動? そうかな、運動…かな」
彼がふふっと笑う。
「わたしチーズバーガー食べるね。ポテトはいらない」
私が彼に注文すると、彼がスマホをチェックする。
「チーズバーガーが安いクーポンあるかな…。あっ、ハッピーセットがお得だよ」
「いや、オモチャもいらないから」
彼がよくわかんない冗談を言う。
私はそれに素で返す。
いつも通り。
いつも通りを繰り返して、きっと、もっと親密になれる。
焦らなくてもいいんだ。
だって私たち、まだ高2だもん。
ゆっくり、一緒に…大人になりたいな。