第11章 目の前のことが知りたいの(R18)
「はぁ…はぁはぁ…」
彼の舌が私の耳を這う感覚に耐える。
すごく気持ちいいんだけど、気持ちよすぎて、じっとしてられなくて…
身体が動くと下がぎゅってなっちゃって…
もう何がなんだかわかんない…はぁはぁ…
下半身がじわじわプルプル震えてくるんだけど…
それがなんか…
「はぁはぁ…紘夢ぅ…」
「うん、なに…」
彼の声が耳元で聞こえる。
あん、それも身体に響くぅ。
「あのね…ちょっと気持ちいい…」
「え…気持ちいいってどこが…?」
え…そんなの言わせないでよぉ…。
「えっとぉ…下が…」
私はちっちゃい声で言う。
「えっ?」
彼が聞き返す。
もう…! わざと?
「下がぁ…気持ちいいのっ」
私はおっきい声で言う。
「えっ、下が? えっえっえっ、どうしよう…」
彼がアタフタする。
もう…もっと自信持ってやってよぅ…。
「動かして…? ゆっくり…」
私は下から彼の顔を見上げてお願いする。
「うん…はぁはぁ…」
「んっ…」
彼のものが中で動く。
思ったより身体に響く…。
痛いってほどじゃないけど…んー…やっぱよくわかんない…。
「気持ちいい? 気持ちいいの?」
期待がこもった声で、彼が問いかける。
「う…うん…はぁはぁ…」
なんか悪くて、気持ちいいフリする。