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文芸部×チア部

第10章 君の初めてはすべて僕のもの(R18)


「痛かった…? ごめんね…」

彼が私の股の間を拭き拭きしながら言う。

「うん…。大丈夫」

私は拭き拭きされながら答える。

やっぱり恥ずかしい…。

「あ…ちょっと血がついてる…。痛い?」

彼が少し涙声で尋ねる。

「もう痛くないよ」

私は答える。

「ごめんねっ…」

彼が私の身体をぎゅっと抱きしめる。

「大丈夫だって…」

私は彼の背中をよしよしする。

ちょっと面倒くさいけど可愛い可愛い紘夢。

「チューして」

私は彼の耳元でささやく。

「うん」

彼が顔を上げて私の唇にキスする。

……

帰り道。

今日も紘夢が家まで送ってくれる。

「大丈夫? 歩ける? おんぶする?」

「歩けるって…。おおげさなんだから…」

私はちょっとあきれる。

本当バカみたい。可愛いけどっ。

「あ、そうだ。手、繋いで」

私は彼に手を差し出す。

彼はにっこり微笑んで、私の手を握る。

わたしと手を繋いで嬉しい?

って聞こうと思ったけどやめた。

前、聞いたときと同じ顔でにこにこしてたから。

わたしも…すごくうれしい。

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