第5章 ~きらりの家~
きらり編
プルプル~ プルルルル~ ガチャ
き)もしもし、月島で…?)きらり
「きらり」と呼ぶ女のひとの声 どっかできいた覚えがあるんだけど……(きらり~ あなたの名前は今日からきらりよ)
き)ママ? ママなの?
この声は幼いときからの覚えだった。
この声はママだよ
マ)そうよ!今、あなたの家の前にいるの
え!? ママが帰ってきてるの? バタバタ ガチャ
マ)きらり、ただいま
ママなんだね。 私の本当の 本当のママ
き)ママ! ママー(涙)
私はママに抱きついた。 やっと会えた…
マ)寂しい思いをさせてごめんね…。 きらり(涙)
きらりって言葉ママにずっと聞きたかった。
マ)ママね。きらりをおいてもう、どこにもいかないから
き)本当? じゃあ、ずっと一緒にいられるんだね
私は笑顔でそう言った。
そして、ママからの返事は……。
マ)そうよ!ずっと一緒にいられるの…。一緒にロンドンにいきましょ
え!? 今、ママ ロンドンって言った?
確かにママと一緒にいたい。
でも、ひろとくんと離れて暮らすのは嫌だ!
やっと やっと両思いになれたのに…。
マ)急でごめんね! ゆっくり考えればいいの ね?
き)うん♪ 考えとくよ…。
プルルルル プルルルル プ!
?)もしもし
き)月島です。 ともみちゃんはいますか?
私はクラスで一番なかがいい ともみ に電話した。
と)きらり?どうしたの?
本人だったようだ。
き)今から私のうちに来れる?
私はともみに話があるといった
と)わかった。今すぐ、向かうからね