第3章 緊張
「・・・パレード?」
呟くと、ニパァと笑いながら言ってきた。
「そう!遊園地で今、パレードしてる!!沙織行かない?屋台 たくさん出てる!きっと楽しい!!」
「でもお金が・・・」
「ご心配なく。」
「う・・・でも」
「いいの」
「じ、じゃあ、お言葉に甘えて。」
こうして、半強制的にパレードに行くことになった。
・・・そこからだ。
お店を五つ程回った時、クダリさんが何かを見つけて買ってきた。手に持っていたのは、な、なんとマッギョの帽子であった。
それはあまり可愛いと言えない訳で・・・。
それと同時に嫌な予感がしてきた。
「クダリさん?それ、勿論自分で被るんですよね?」
「ん?これ?いや、沙織に似合うかな~って。」
「・・・。」
予感的中。
「あははは。ほら。かぶってみなよ・・・」
言い終わらない内に私はダッシュした。
が。クダリさんは笑顔で、しかも物凄い速さで追いかけて来るのであった。
・・・そして今に至る。