第2章 黄瀬涼太による恋愛指南？！

「眼鏡なのだからかけるべきだろ？」

「そうは言ったけどさ！！」

「氷童じゃないなら…赤司か？」

緑間はそのまま、俺らの教室を出て行った。周りの女子達はクスクスとさっきの出来事に笑いを噛み殺している。

「なあ…緑間ってバカなのか？」

「んー…時々、抜けてる所があるっスね」

「そうなのか…」

キセキの世代はみんなこんな奴だったのか…

「あっ、放課後、部活終わったらお礼するっスよ」

「あ…あぁ、わかった」

嵐(緑間の到来)が過ぎ去り、やっと静かになった。赤司に矛先が向いたが大丈夫だろうか？…いや大丈夫だろう。

放課後ー

久しぶりの部活練習に皆、楽しそうにしていた。なんだかんだ言って俺は毎日部活にマネージャーとして来てしまっている。今日は軽めだったのか直ぐに終了した。

「椿っち！」

黄瀬が着替え終わるまでバスケットボールを玩んでいた。着替え終わったのか頭突きと身がまうような衝撃を体に受けた。簡単に言えば、勢い良く抱き付かれたのだ。

「うわっ！」

「待ったっスか？」

「いや…」

「お礼は何がいいっスかねえ」

「んー…何でもいいが？」

「じゃあ…ちゅーでいいっスね！」

「何故そうなる！？」

いきなりとんでもない発言をした黄瀬。

「だって何でもいいんスよね？」

「いや！前言撤回！！何でも良くない！」

「ダメっスよ？椿っち」

「うわあっ////」

いきなり抱き寄せられたと思ったら、体育館のフローリングに押し倒された。

「や…何すんだ！黄瀬っ////」