第2章 初めてのキス。
「…別にいいですけど…。」
私がそういうと、美風さんはニコっと笑った。
「そうと決まれば、お互いスケジュールが合うときは一緒に居よう。とりあえず連絡先、教えてくれる?」
私は美風さんに促されるまま
連絡先を教える。
「じゃぁ、こっちで予定組んで連絡入れるから。君もスケジュール変更とかあったらすぐ教えてね。」
「はい。」
それから、
私と美風藍の奇妙な交流が始まった。
美風さんは
非常にタイトなスケジュールにも関わらず、
私との時間も作ってくれた。
この人は一体いつ寝ているのだろうか…?
そんな事を考えながら、
私は美風藍への恋愛ゲーム指南に勤しんだ。
美風さんも私にロボットについて、
ロボットの演技指導をしてくれた。
そのおかげか、撮影は順調に進んでいく。
監督も大喜びだった。
…。
この調子なら、
まだまだ初めてのキスは
先になりそうだ。
私はどこか安心していた。