第4章 自分の気持ち
屋上にきた
さすがにここまでくると私も、彼女が何をしようとしているかは分かった
ドアの隙間から、こっそり覗く
「あのね、琥珀くん…」
「…うん?」
「私、琥珀くんのこと…好きなの!!」
ほら、やっぱり
「……」
彼は黙ったままだ
「琥珀くん…?」
「……あの、俺」
彼が何か言いかけたときだった
「…!?」
女子が彼にキスをした
もう、見ていられなかった
何で、何で、何で
いいじゃん別に、彼がどうなろうと私のしったこっちゃない
なのに、悔しかった
涙が止まらなかった
ここでやっと気付いた
私は
彼が好きなんだと