第4章 自分の気持ち
もういい、どうにでもなれ!!
私の足はもう一度、屋上に向かっていた
ドアの前に立ち、深呼吸をする
「や、やっ…」
「フフフ…琥珀くん、結構可愛いね」
ふざけんなよ!!何してんの!?
私は勢いよく、ドアを開けた
「琥珀!!くんっ」
「キャアッ!?」
女子が悲鳴をあげる
「みーちゃん…?」
彼は女子に押し倒されていた
「な、何!?あんた!!」
「それはこっちのセリフ!校内で何してるんですか!?」
私は女子を引っ張るとドアの外に追い出した
私は彼を睨み付ける
「ああっもう!全部、琥珀くんのせいですよ!!」
「え?」
彼が首をかしげる
「言葉で言わないと分かんないないんですか!?馬鹿っ!!」
私は息を吸う
「あなたが好きなのっ!!琥珀くん!!」
「…!?」
彼が驚く
「会ってまだ少ししかたってないのにこんなこと言うのもなんだけど、いやなのっ」
「え、ちょっ…何が?」
「琥珀くんが他の女の子と一緒にいるのがいやなの!!」
「…俺、昨日みーちゃんにひどいこといっぱいしたで?」
「そんなの、関係ない」
私の顔は涙でぐしゃぐしゃだった
「あなだがっ…いい゛の゛っ…!琥珀くん゛、うあぁあ゛っ」
最後は自分でも何言ってるのか分かんないぐらい、ひどかった
彼が…いや、琥珀くんが寄ってきた
また、抱きしめられた
これはずるいよ
「うん…俺も好き」
「ふええ゛っ」
嬉しいのか悲しいのかよく分かんなかった
「みーちゃん…」
私は琥珀くんとキスをした
お互い、好き同士のキスは幸せだった