第4章 自分の気持ち
私はあのあと、お互い無言のまま帰った
学校につく…教室入るの、やだな
まず、学校に彼がきてるのかも分かんないし……
ガラっと教室の扉を開ける
………来てた
彼は、あんなにひどいことを言ったのに相変わらず女子に囲まれている
「ッ…!」
彼と目があう
何か言ったほうがいいのかな…
「おはよう、美琴ちゃん」
アレ…?
彼は私に作り笑顔を向けて挨拶した
私は頭だけ下げると席に座る
何で、美琴ちゃん…?
昨日までみーちゃんだったじゃん
昨日のことは忘れろってこと?
もしそうなら好都合じゃん、ラッキー
…な、ハズなのに何?この気持ち
もやもやして、気持ち悪い
「琥珀くん、ちょっといい?」
彼は、昼休みに学校で一番可愛いと言われている女の子に呼び出されていた
彼はそれに大人しくついていく
「……」
私はあとをこっそりつけてみた