第3章 お仕置き
私は彼の家に入ったら、適当にながして帰ろうと思っていた
「家・・・広いんですね」
「まあ・・・俺の父親社長やからさ・・・・・」
「そ、そうなんですね」
会話が続かない
「なあ、昨日のことやねんけど・・・」
「!?す、すみませんでしたっ!!」
「へ?」
「わ、私・・・あんなことしちゃって、勝手に帰って・・・・本当にすみません!じ、自分でも何でああなったか分からなくて・・・」
「いや、そうやなくて・・・その、俺嬉しかったし・・・・・」
彼はもともとほんのり赤かった顔をさらに赤くして言った
「嬉しい?」
「うん・・・俺、自分の性癖に対して、あんな風に付き合ってくれたん、みーちゃんだけやねん」
なんかヤバい雰囲気になってきた
「あ、あの・・・今日は何で休んだんですか?」
「熱が38.2度あってん・・・」
「そ、そうなんですか!じゃあ、お大事に!!!」
私はカバンを持つと、彼の家から立ち去ろうとした
「みーちゃん!!」
「きゃあっ!?」
彼にスカートの裾を引っ張られバランスを崩した私は仰向けに倒れた
タイミングを見計らってか、彼がまた、私の上に乗ってきた
「な、何しっ・・・んっ!?」
彼が私にキスをしてきた
女性経験が豊富なのかと思っていたが、意外とないらしく唇をふにふにと合わせるだけのキスだったし、歯がコツコツと当たる
そういう私こそ、経験はないのだが彼は下手くそだった
「や、やめてくださっ・・・また昨日の私みたくなっちゃいますよ!」
「うん・・・ええよ・・・・・?」
どうやら、彼はそれを望んでいるようだった
彼がついに、舌をいれてきた
「んんっ」
それでもやっぱり下手くそで気持ちよくはなかった
「っ・・・、ぷはっ」
彼がやっと、唇を離す
「っ、下手くそ」
昨日の私の口調になった
でも、今日はなんだかそれが心地よかった