• テキストサイズ

戦利品は己の手で

第3章 戦利品にはそれなりの贈り物を



どうにかを抑え込んで領地に連れ戻してきた。
鶴の字は案の定怒っていやがったが、今は鶴の字の相手何座してらんねぇ。どうにかの目に俺が写るようにしなくてはならない。
まずは、何をするべきか。

「…元親様、他の側室はどうするおつもりですの?」

「あぁ?」

そういえば、と思い出した。
俺はの他に側室をもっていた。勿論側室になった奴を抱いたことは一度もない。興味もないし、ほとんど流れで結んだ相手だった。
だが今、俺には大好きな、心の底から愛している側室がいる。今となってはただの邪魔くさい女どもでしかない。媚を売って何が楽しいのかわからねぇ。

「このままではいつか元の地へ帰られて、ご執心のごと攻め滅ぼされて」

「るっせぇ!俺に口答えすんな、いいか、側室をまとめるのは俺の正室であるアンタの仕事だ。」

俺は俺自身で気が付いていたつもりだった。目の前に現れた心を惑わす人間を手にしようと、鬼がすべてを侵食しようとしているという事に。
だがそれでも体は、いや、脳自体がを求めて思考回路を埋め尽くしている。
そのせいで俺は以外の女を女として認識できなくなりつつあった。

「…っ、も、申し訳ありませんっ」

大体素性がわからない女を正室にすること自体間違っていたんだ。そこから俺の人生は狂い始めたんだ。

「……。」

俺にとって本当に大切なものはここいる正室でも、単なる愛のないお飾りの側室でも、ましてやこの治めている国でもなかったらしい。
今迄手に入ることも見ることもかなわなかった天使の様に純粋な、綺麗な、俺にはもったいないほどの輝きを放つ宝だった。
何故それに今まで気が付かなかったのかはっきり言ってよくわからねぇ。
だが、今気が付いたんだ、だからこそこれから死ぬまで、一生を愛する。
そのためには、邪魔者を退かさなければならない。





/ 25ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp