第7章 戦利品の輝きは
月明かりでてらっされたは、どこかへ消えてしまうのではないかというくらい儚げだった。俺はそれがとても怖かった。
「なぁ、何処に行こうとしてるんだ?」
「…いけないでしょう」
あなたに縛り付けられているの、とは言う。
そうか、俺が、俺がを縛り付けているのか。そうか。
「もう家康も鶴の字も甲斐の虎も独眼竜も、アンタの敵じゃねぇよ」
「そうね」
「でもアンタをこの世で一番愛しているのは俺だ」
「正室はいいのかしら」
「あんな奴、昔に殺しただろ」
「…そうね」
そう、俺は正室が邪魔になった。
アイツがいるからは肩身の苦しい生活をしなければならないんだ、そう思って俺は、俺はこの手で…正室を殺した。
殺すことに迷いなんてなかったぜ、寧ろスッキリしたくらいだ。これでの居場所が確定する。
最後、正室は、俺に泣きついてきた。
見捨てないでくれ、と。
…俺に政略婚を申し込んできたのはおまえらなのにな。受け入れたのは俺だが。
「痛い、とっても、心が痛い」
「…なんだ、どうした?」
「私の心は、あなたに抱かれた日からからっぽのまま、何もない。泥沼の中を這いずりまわってるの」
「…。」
「私は生きているの?死んでる?このまま夜が明けなければ死んでるのよね」
何故、そんなにも目が虚ろなんだよ