第6章 戦利品は壊れ物注意
「…なんだ、どうかしたか?」
「なんて…こと、を…」
俺の目の前でへたり込む、この残酷な光景に耐えられるのはもはや正気など保っていない人間だろう。
血だまりだらけで歩いたら足が汚れちまう。
「の居場所を誰一人吐かなかった、俺を騙そうとしたって無駄だってのにな」
お前は知ってるだろ?と尋ねれば頷いて案内してくれた。こうやって素直に聞いてくれれば俺だって斬り捨てるようなことはぜってぇしねェよ。
「?!!」
また別の屋敷牢に閉じ込められていたは着物がボロボロにされ、無表情で鎖につながれていた。
俺もこの現状がわからないほど馬鹿じゃねぇ。コイツ、拷問を受けていたのか。
差し詰め側室共のやきもちだろう。
「おい…、大丈夫か」
「……」
「…っ」
抱きしめてやれば、恐怖からの本能なのか体がびくついていた。
酷く冷たい、死ぬのではないかというくらい冷えていた。
「すまねぇ、俺が…俺がアンタの傍を離れてたから…ッ!!」
「…」
の顔を見れば、一筋涙をこぼしていた。
初めての静かな泣き顔を見た気がする。