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戦利品は己の手で

第4章 戦利品は束縛されている



考えに考え抜いた結果、まずは鶴の字だろう。
会いに行ったときはこぼれるほど笑んでいた。あの顔は俺に向けられたことがない。
あの笑顔を鶴の字は独り占めしてやがる。

「鶴の字」

「なんですかっまた訪れたかと思ったらさんをお連れでない…と、いうことは…」

「思ってる通りだ、戦、それしかねぇだろ」

この戦乱の世で戦なんてものは日常茶飯事だ。鶴の字はまだそれになれていないようだが俺にはそんな事関係ねぇ。俺は俺のほしいもんを手に入れる。
それが海賊、そうだろ。

「きゃあっ、いっ行き成り何をするんですか!!?」

「俺の欲しいもんをアンタは持ってる、何故だ」

「何の、話ですかっ…!」

「恍けてんじゃねぇぞ鶴の字ィッ!!!」

同じ女のハズなのに、何故こんなにも違うのかわからねぇ、あぁ、きっとは人間じゃないんだ。きっと神の子だ、普通の並外れた女じゃない。

「やめてください海賊さん!あなたの欲しいものって、なんですか、領地ですか?!」

「の笑顔だ」

それを聞いて心当たりがあるのか鶴の字は顔をひきつらせた。
どうやら自覚はあるようだ。目の前のこの女が、の笑顔を縛り付けてこの地にとどめている。

「それは…それはあなたが無理矢理さんを連れて行ったから、心を置いてきてしまったのでしょう?!」

「テメェ、小娘の癖に説教なんてするな!!!」




を縛り付けてるモノ、簡単に一つ消えていった。
これで、心に一歩近づけただろうか。





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