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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第19章 バスケ部創部




木吉
「あと1つ勝てば決勝リーグだな」


日向
「…あー」



予選トーナント準決勝の帰り道、木吉と日向は一緒に帰っていた

空返事をした日向の脳裏には先ほどの試合に勝ったときのことが思い出されていた



日向
「あーその…なんだ…俺お前嫌いなんだけど…」


木吉
「?知ってるよ?」


日向
「けどバスケ部入って…みんなで頑張って…勝てたらやっぱ…バスケは楽しい…っつーか
ちょっとだけ感謝…してなくも、なくもある」


木吉
「ゴメン…どっち!?してんのしてないの?」


日向
「…してねーよ!!」


木吉
「…俺の話もしていいか?」


日向
「あ?」


木吉
「リコを初めて勧誘に行った時、断られて言われた理由がさ…」


日向
「(リコ…?)」



木吉が今まで呼んでいた呼び方と違ったで相田をのことを呼んでいると気づいた日向は疑問に思いつつも、その内容をスルーした

ちなみにその時に相田に言われたという言葉は「まわりが勝つことを諦めている」との言葉だった



木吉
「その時ギクリしたんだ実は、俺がいた照栄中もまさにそうだったからさ。強豪の自負もあっし練習も手を抜いていた訳じゃない
でもやっぱり打倒帝光を本気で信じてやってるやつはいなかったんだ

けど誠凛はみんな日本一を本気で信じてバスケをやってる」


日向
「…そりゃ屋上であんなことしたらやるしかねーだろ!」


木吉
「かもな…けどそれだって別に俺が強制したわけじゃない。俺も今バスケが楽しくてしょーがないんだ
お前らと…出会えてよかったよ」


日向
「バッ…おまっ…よくそんな恥ずかしいセリフさらっと言ったな!?」


木吉
「え?本心を言っただけだぞ?」


日向
「さらに恥ずかしい!!」



照れて歯を食い縛るようにして汗をかく日向と、穏やかな笑顔を日向に向けている木吉

彼らは次もぜってー勝つぞ!!と約束して、また再び歩き始めた










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