第19章 バスケ部創部
相田
「んー…」
「リコー、何見てんの?」
相田
「え?うーん…なんだろ?」
翌朝誠凛高校では朝会があり、相田は朝来たら机に貼られていた紙を持ち列に並んでいた
その紙には「朝礼の時に本気見せます!!バスケ部」というメッセージが書かれていた
一方その頃、屋上までの道のりではその紙を送ったであろう人物達が歩いていた
伊月
「おい…本当にやんのかよ!?」
木吉
「ああ!もちろんだ。それより覚悟はいいか?やっちゃったらもう後には引けないぞ…よし!」
伊月
「バッ…あぶな…」
木吉
「宣誓ー!!俺達バスケ部は日本一目指して全国大会に今年必ず出ます!
1-E 7番 木吉鉄平!!」
木吉は屋上の柵によじ登り、柵の向こう側まで行って宣誓を叫んだ
その様子を見た小金井は楽しそうに笑い、伊月は冷や汗を書いているようだったが、反対はしていなかった
伊月
「ったく、これで行けなかったらいい笑いもんだ!」
小金井
「けどいーじゃん、面白そー!」
伊月
「同じく!!1-C 3番!!」
そんな様子を見た先生は「何やっとるんだアイツらは!?」「とにかくすぐやめさせろ!」と言って校舎の中へ吸い込まれるかのように入っていった
「てかマジだったらイタくね?」「ムリに決まってんじゃん」と、生徒もざわつきながら彼らの宣誓に冷静な対応をしていた
その中で、相田は目を見開いて言葉も出ない状態で驚いていた
伊月
「…やっちゃったな…」
小金井
「でもなんかこーふっきれた感あるよね!やるっきゃない!みたいな」
伊月
「そういえば日向は説得できたのか?」
木吉
「いや…すまん…だめだったよ」
伊月
「…そっか」
伊月がそう言って眉を下げ、目線を下に下げた時に屋上の扉が「ちょっとまった!!」という声と共に開いた
その扉を開けた人物に2人は目を見開いて、伊月は口角を少しだけ上げた