第19章 バスケ部創部
木吉
「俺はじいちゃんとばあちゃんに育ててもらった。ただ2人とももうトシだし近い方が何かと都合がいいんだ
バスケは好きだけど結局部活だからな、楽しけりゃそれでいい」
伊月
「(有名選手だからさぞ大層な志を秘めてるかと思いきや…お気楽なもんだね。それでも勝ってたんだから日向の気持ちもちょっと分かるわ)
みんなでワイワイできれば勝ち負けはどーでもいいってことね」
木吉
「ん?そんなわけないだろ、手を抜いてどうするのさ?」
伊月
「え?」
木吉
「楽にやるのとはイミが違うぜ。勝つためにとことん練習して少しでも上手くなって…好きなことに没頭する。それが楽しむってことだろ
ましてや俺達は学生だ。全てをかけても足りないかもしれないぜ?」
伊月
「……(…前言撤回、マジでいるんだなこーゆー奴。日向の頂点がつくづくアホらしくなるな…)」
木吉の発言に思わず眼を見開いた伊月は日向と比べて、何となく日向のこの学校の頂上を取る!と言うものをバカらしく感じた
そんな2人の所に2人組が近付いてきて、話し掛けてきた
小金井
「あ!ねぇねぇ、バスケ部員集めてる木吉くんってキミ?
俺達も入れてくんない?」
水戸部
「……」
木吉
「!ああ!もちろんだ!」
小金井
「やった!よかったな水戸部!あ、俺小金井よろしく!」
伊月
「あ、ちなみに経験者?」
小金井
「もちろん!コイツがね!」
伊月
「君は?」
小金井
「3歩歩くとサイクリング!」
伊月
「トラベリングね…初心者ってことね」
当時の伊月は小金井にすごくよくツッコミを入れていたのか、すごく冷めた目をしていた
そんな伊月に気付かないのか気づいているのを無視しているのか、バスケ部に入りたいという理由を急に始めた
小金井
「中学ではテニスやってたんだけど、水戸部かわやってるの見て面白そーだなーと思いました!」
伊月
「へーじゃあ運動神経よさそう…あ、今の動機?」
そして人数を数えると日向を含めると5人になったのに気づいたのか、木吉は笑顔になりながら伊月に向かって話し掛けた