第15章 予選から
審判
「それでは誠凛高校対丞成高校の試合を始めます
両チーム整列して下さい」
日向
「っし、行くぞ!」
伊月
「なんなんだよマジ朝から」
木吉
「いやぁ…久しぶりの試合だからな…どうも顔がゆるんじまうよー」
伊月
「大丈夫かオイ…」
日向
「木吉!久しぶりの試合で嬉しいのは分かるけど、物見遊山じゃ困んぞ
勝つために帰ってきたんだろ。頼むぜゴール下」
木吉
「ああ…分かってる」
降旗・福田
「(やっぱ心配だちょっと)」
ヘラッと笑う木吉に不安を抱きながらも日向はすごく普通にしていた
ただ1年生は黒子を除くと全員疑っている目で見ていたが
火神
「ユッリーなぁ…大丈夫か?」
黒子
「大丈夫だと思いますよ」
火神
「は?」
ふとコートに入ってきた木吉に驚いたのは丞成の主将だった
川瀬は彼が誠凛に居ること計算外だったのか、ものすごく目を見開いていた
川瀬
「なっ…なんであんな奴がいやがる…!?」
津布久
「どうした?」
川瀬
「……「キセキの世代」知ってるな?」
津布久
「ああ。たりめーじゃん」
川瀬
「中学時代…奴ら以外にもいたんだ。時代が違えば確実に天才と呼ばれた5人
最強の陰に隠れた無冠の逸材
アイツはそのうちの一人だ…どんな状況でもゴール下を支える不屈の魂
"鉄心"木吉鉄平」
黒子
「あの人がいると安心するというか…負ける気がしません」
相田
「(さぁいくわよ…新生誠凛バスケ部__指導!)」