第3章 高い賞金首のわけ。
サンジは私のことをすべてわかってるかのような言葉を言う。
私はその言葉に助けられてるような、
そして逆に追い詰められる。
「…」
なにを考えてるかわからないひと。
紳士で、騎士道を全うに生きているのは分かるけど、
だからこそ、なにを思い、なにを考えてるかわからない。
「サンジ…」
「ん?」
たばこをくわえたまま返事をする。
「ちゃんと、言うから。」
私がそう言うとサンジは私の頭をわしゃわしゃと撫でて、爽やかにふっと笑った。
まさに、待ってる。というかのように。
私はその笑顔に見とれていた。