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【黒バス】透明な君に恋してる

第12章 想い思われ



 皆の練習を見守りながら、さつきちゃんと共にドリンクを作ったりタオルを渡したり何かと忙しい。けれど嫌じゃないって思えるのはどうしてかな? 楽しいんだよなぁ……。


「有栖ちゃん、だいぶマネージャーの仕事板についてきたね」

「そうかな? さつきちゃんに比べたらまだまだなんだけどな」

「いっそマネージャーになっちゃえばいいのに!」

「いやいや」


 やっぱり見ているだけの方が好きだし、それに彼らと合宿を通して距離が縮まったような気はするもののバスケのルールもよくわからないし。何にしても、出来ることは限られているような気がした。それに、さつきちゃんは凄くよく出来るマネージャーだって聞くし。

 私がいてもねぇ……。
 
 ぼんやりとしていると、後ろからぽんっと頭を優しく叩かれた。


「何ぼうっとしてんだ」

「青峰」


 汗だくの彼は「タオルよこせ」と用件だけ述べた。タオルを差し出せば頭から被って、何故か私の隣に並ぶ。

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