第3章 おはよう三次元
アイリス「あ、眠り掛けでしたらごめんなさい。で、紅茶 に合うアイトさん手作りクッキーは何処ですか?」
……あれ?
よし、落ち着こうか。何がどうなっている。
目が覚めたら自分の部屋にいると思った。
おかえり三次元と冒頭で言う気満々だった。
自室のつもりで話を進めていたら未だに団長室の寝室に居る。
アイリス「あー…アイトさん?」
アイト「あ…?」
アイリス「そんな喧嘩腰にならなくても…。取り敢えずごめんなさい。クッキーは次回に期待します。おやすみなさい…」
シュンとした表情をしながらアイリスは寝室を出て行った。
まるで俺が悪いかのように。
にしても、本当にどうしたものか。
寝室にある出窓からは中央の部屋と同じ様に日が差し込む。
俺の部屋みたいだな。
でも団長室なんだな。
「お握りが食べたいんだな…」
「………はぁ」
自分のボケに疲れ、再び毛布を被った。
もしかしたら中途半端な眠りだったからかもしれない。今度は思いっきり寝てみよう。
アイト「あー…アイリス?」
ガチャ。
アイリス「はい、呼びました?」
ティーカップ片手に持ったままのアイリスが戻ってくると、オレは質問ついでに色々頼み事をした
アイト「今日って何か業務あったか?」
アイリス「今日と明日は特に何もありませんよ。今朝の仕事が仕事でしたからね。私もゆっくり休ませてもらいますよ」
アイト「ん。なら昼ごろ起こしてくれ」
アイリス「アイサーアイトさん」
団長とはもう言わなくなったみたいだ。
これで次起きた時現実じゃなかったら腹いせに食料庫の食料使いまくって料理しよう。