第3章 おはよう三次元
ぼんやりとした視界。
眩しさで目が開けられない。
寝室にある出窓から射し込む光は朝になると必ず頭の置かれる枕部分にこれでもかと言わんばかりに光を当てにくる。
御陰で朝は必ず起こされる。
例え曇っていようが雨だろうが朝になれば必ず明るくなる。
その明かりが枕部分に当てられて嫌でも起こされる。
出窓にカーテン付けようかな・・・。
って思ってもう何年になることか。
目を瞑ったまま、夢の中のことを思い出す。
あの世界の時間軸は丁度超大型巨人の出現のあった第1巻の時間だった。
と、言うことは主人公のエレン達がまだ訓練兵団に入る前だろう。
四巻まで読んでいたから幸いその世界で起こるこれからの出来事も大体覚えている。
この年から五年後、また現れるんだよな・・・・・・。二年後にエレン達は訓練兵団に入るから、アイリスの言う来年か再来年までなら長くてその年までオレは諜報部にいる事になる。
トントン。
莉那かな・・・・・・
「アイトさーん。クッキーの作り置きとかないんですか?」
朝から五月蠅い・・・
アイト「・・・あれ?」