第12章 日本の夏! 壁殴りの夏!!
流石にあの憲兵三人組は休日まで連れていかない。
食堂で俺達の話を聞いていた三人は最初ビクリとしていたが、
アイト「休日くらいゆっくり休みなよ」
と言ったら拝まれた。んな大袈裟な。
……リックどんだけこきつかったんだろう……。
三人に何度も感謝されながら食堂を後にして準備のために部屋に戻る。
相変わらずシンプルな部屋。
お互いが几帳面な性格なのもあり部屋は殆ど散らかっていない。
故に俺のベッドの上にあるリックが朝着ていたワイシャツがそのまま脱ぎっぱなしになっていたのが珍しく見えた。
そしてそれにくるまって寝ている猫。
寝心地良いのは分かった。取り敢えず容赦なく剥がしてもらう。
猫がくるまったいるのも気にも止めず、俺は容赦なく猫からワイシャツを剥がした。