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〜Mint Candy Story〜

第44章 -紹介-(黄瀬/宮地)


飲み物と食事を頼み、
店員さんが個室を出ると、
途端にお互い無言になってしまう。



み…宮地さんと何を話せば…⁈


チラリと宮地さんを盗み見る。


綺麗な顔立ち…。
背も高いしスタイルもいい。
私服は初めて見たけど、私服のセンスもいい。
仕事もできるし、頼りになる。(怖いけど…)



イケメンで頼りになる人で、
仕事もバリバリこなす人!



たしかにあやめにそう言った。



もちろん宮地さんを
思い浮かべて言ったわけではない。



”イケメン”には正直こだわってなかったけど、
(イケメンにこしたことはないけど…)
”イケメン”というリクエストにこたえるのは、
なかなか難しいはず…。


そう思ったからあやめに言ったのに…。


まさかリクエスト通りの人を
本当にあやめに紹介されてしまうなんて…。



でも、それが宮地さんだなんて…。



「…い‼︎…おいっ‼︎」


「は…はい‼︎」


「聞いてんのかよ⁈埋めんぞ‼︎」


「聞いてませんでしたっ‼︎すみません‼︎あ…。」


宮地さんの勢いに負け、
思わず正直にこたえてしまう。


「会社じゃねーんだから、そんな構えんな。」


「え…?」


ふと優しくなった宮地さんの視線…。


「フラれたんだろ?」


「…⁈」


あぁ…そのコト知ってたからか。
宮地さん…あやめに聞いたんだ…。


さすがの鬼の宮地(わたししか言ってない)さんも
少しは同情?してるのかな…


「誰のせいでフラれたと思ってるんですか!」


逆ギレもいいトコだけど、
少し恨みがましく言ってしまう。


「あ?オレのせいかよ。」


「宮地さんのせいじゃないですけど…。
仕事が忙しくて会えなくてフラれたんですもん。」


「目がオレのせいだっつってる。」


宮地さんにジトッと睨まれてしまい、
話の途中で運ばれてきていた
あんず酒を一口飲んで喉を潤す。


「だって宮地さん、わたしにだけ容赦ないし、
他の人には丁寧に説明するのに、
わたしには雑だし、こないだだって!
いきなりプレゼンの途中にわたしに説明振るし…」


ヤバ…言い過ぎたかな…
喉が潤ったせいにしよ…


「す…すみま…」


「仕事できるヤツに振って何が悪いんだよ。」


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