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〜Mint Candy Story〜

第40章 -悪魔-(青峰大輝)


『あ⁈うっせぇよ。
ウチの新作着てるだけだ。』

わたしの話題になり、
明らかに大輝の
声のトーンが低くなった。

『ちゃうちゃう。
毎回よう似合うてるで?
センスもいいと思うわ。
でもなぁ、もっと他のも
似合うと思うねん。
例えばそうやなぁ…』

大輝とは違う…
鋭く観察するような目で
今吉さんはわたしを見つめた。

『スカートならタイトスカートとか?
パンツスーツも似合うと思うけどな。
なぁ?そう思わへん?桜井?』

今吉社長は自分の秘書の
桜井さんに話を振った。

『えぇっ⁈あ、いや…その…
ボ…ボクは…全部‼︎その…』

桜井さんは
女性秘書ではなく、男性秘書。

『あん⁈てめぇ‼︎何が言いてぇんだ⁈』

『い、いえ‼︎
すみません‼︎すみません‼︎』

まさに蛇に睨まれた蛙…

桜井さんは縮こまり、
大輝は不機嫌になり、
そんな中、今吉社長だけは、
楽しそうにニヤニヤ笑っていた。

『檜原さん、
絶対スタイルえぇやろ?
もっとそのスタイル生かした
服着たほうが、 モテると思うで?』

----*

「妖怪のヤロー…
すみれの身体ばっか見てやがって…」


大輝はわたしから離れない。


そして子どものような
発言ばかり続ける。


「おまえ、あいつと何かあんのか?」


「あ…あるわけないでしょ‼︎」


「今、何でどもったんだよ?」


「大輝の発言に呆れたからです〜っ!」


わたしが言い返すと、
大輝はわたしの胸から顔をあげ、
ブスッとした拗ねた表情で、
わたしを見上げた。


ドキッ…


か…かわいい。


誰にも見せるコトのない…
わたしにしか見せないこの表情…


わたしは呆れていたはずなのに、
そんな気持ちが和らいでしまった。




しかし、それが間違いだった。




グイッ…



「きゃっ…」


わたしが呑気にほだされた瞬間、
大輝はわたしの腕を引き、
わたしをソファに組み敷いた。


わたしの視界は反転し、
大輝の向こう側に天井が見える。


「パンツスーツも
タイトスカートのスーツも…
オレの前でだけならいいけどよ…」


大輝は服の上から、
わたしのお尻に手を伸ばす。


「ちょっ…⁈」


「インナーもブラウスで胸強調しても、
ニットで見せつけても構わねぇ。」



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