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陰陽師と半人魚
第1章 プロローグ
『満月の夜は、外に出ては行けない。悪い妖怪にたべられてしまう』
父の口癖だった。
家が陰陽師家で【悪い妖怪】というのは身近なものだった。
よく父の仕事に付いて行って【悪い妖怪】を沢山見てきた。
【悪い妖怪】は沢山の人を傷付けていたのも、沢山見てきた。
だから、ずっと父の言いつけを守ってた。
――あの時までは。
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