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[銀魂]夢問屋-R18-[進撃]

第1章 SHE IS MY.../ジャン


「はー……かっこ悪ィ」

自室にて項垂れるジャンはに怪我の手当てをしてもらっていた。

野犬を撃退する際、誤って牙が刺さったらしい拳には痛々しい穴が開いている。

「どうも締まらねぇんだよな」

ジャンは遠くを見つめて呟いた。

思えばいつもそうだ。
あの時だって、この時だって。

悪夢のように苦々しい青春の記憶が小さなハートを襲う。

しかし、の眼にはそんな分隊長がどうにも愛しく見えたようで。

『……った…ですよ』

彼女は頬を赤らめながら呟いた。

「え?」

よく聞こえなかった。
そう言えば嘘になるかもしれない。

でも。

どうしても、
もう一度だけ聞きたくて。

ジャンはにやけそうになる頬を必死で引き締めて言った。

「何、聞こえなかった」
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