第11章 監禁物語2
「・・・え?」
もともと大きかった目がさらに大きく見開いた。
そのまま俺をじっと見つめた。
総「見回りの時に偶然見かけましてねぃ」
「・・・うそよ・・・」
小刻みに震えだし、目が次第に潤み始めた。
その顔が俺をまた興奮させるんだがな。
総「なんなら証拠でもみせやしょうかぃ?」
隊服のポケットから一枚の写真を取り出す。
「・・・そんなっ・・・!!」
我慢していた涙が零れ落ちた。
俺が見せた写真には、銀髪の髪の男と女が楽しそうに歩いてる姿が映っていた。
もちろん、この写真は旦那とレイが歩いてるところの写真を別の女に変えて加工しただけだ。
しかし、冷静さを失った人間はあっさり騙される。
そっと涙をすくってやり、触れるだけの口づけを交わす。
総「俺を選ぶか、旦那を選ぶか・・・どっちが利口な生き方だと思いますかぃ?」
「・・・っう・・」
静かに泣くレイを、割れ物を扱うように優しくなでる。
「・・・お願い。忘れさせて・・・」